フランクリン発振回路にOPアンプを使ってはいけない

LCメーターを作りたいなと思い、ネットをぐるぐるするとフランクリン発振回路がにあたる。コンパレータの入力の片方を中点電位に吊って、もう片方をCR充放電回路にした発振回路をベースとして、中点電位の先にLC共振回路を追加し、発振周波数をそのLCで決めちゃうぜ、ってやつ。
周波数がわかるとLとCの積がわかるので、基準のCと入れ替えることで未知のLやCの値を決められるというもの。
まずはRasPiPicoで周波数カウンタを作成し、そこにこの発振回路をつなぐと……期待したような周波数がでない。
いろいろ試した結果、コンパレータとして単電源OPアンプを使うのがまずいのではないか、という結論に達した。
このフランクリン発振回路を構成するアンプとしては、発振条件として(1)非反転増幅で、(2)位相遅れがほぼないこと、となっているらしい。
L:100uH C:1000pFのときの発振周波数は約500kHzであるが、この周波数で位相遅れがほとんどないOPアンプなんて広帯域用を持ってこないと無理なはなしである。
手元の回路だと1kHzくらいしか出ないし、Cを変更しても周波数はほとんど変わらない。周波数決定要素はLC以外のところにあると考えられる。
ということでこのプロジェクトは一旦ストップし、あとでコンパレータを入手して続きをやることにする。
本命の方を先行することにしよう。
0.95mmピッチのハンダ付けも慣れればそんなに難しくないが、チップ部品は逃げたり吸い付いたりするので難しい。