先日の、仕様書という名の妄想文書はなかったことになったのだが、ただ働きで屋内の伝搬の実験式を作ることになった。（というかプロトタイプを持っていったのだが）
最近IEICEの論文閲覧も自由にはできなくなったので、学会というものにとんと縁のない私にはつらいところである。でも、海外まで検索の範囲を広げると、いわゆるインドアのパスロスについての資料はいくつかひっかかる。
大雑把な話をすれば、 L [dB] = α*log10( D [m]) + β という式に当てはめて、αを求めるわけだ。当然自由空間ではα= 20 (訂正しました) となる。
手元にはサービス開始時の実測データがあるのでプロットしてみたわけだが、当然ながらばらつきがものすごい。測定機材は通常の端末なのはともかくとして、測定者の人体による遮蔽もかなりあると思われる。要するに、学術的な検証に耐えるクオリティには程遠いデータである。
しかし今回は実用式を求めるのが目的だ。似た環境の物件から複数抽出して実験式を導いて比較すると、なんとかなりそうではある。
とはいえ、これは同一室内での話。パーティーション等を挟むと実用的な式を導くのは難しそうだ。
